ワンちゃんの予防って何が必要?⑴

「狂犬病予防注射💉」について

狂犬病って本当にある病気? 

 

実在する恐ろしい病気です。人間も犬も発症すると100%死亡します。

狂犬病は、動物から人に感染する病気である「動物由来感染症」です。

現在、犬などを含めて、狂犬病の日本由来の発生は起きていません。

しかし、日本の周辺国を含む世界のほとんどの地域で依然として発生しており、日本は常に侵入の脅威に晒されていることから、万一の侵入に備えた対策が重要となっています。

なので、狂犬病予防法によりワクチン接種が義務化されているのです。

原因は?症状は?治療法はあるの!?

 

原因(病原体)

狂犬病ウイルス
感染経路

狂犬病にかかった動物(主に犬)に咬まれた時に唾液中のウイルスが体内に侵入し感染します。通常、ヒトからヒトへの感染はありません。

症状

前駆期:性格の変化・行動異常

狂躁期:興奮状態(無目的な徘徊・目に入るものを頻繁に咬む)、光や音などの突然刺激に対する過敏反応

麻痺期:全身的な麻痺症状、咀嚼筋麻痺による嚥下困難から流延、昏睡状態になり死亡

治療

イヌが狂犬病に感染したことが確認された場合、治療はしません(法律により定められています)。ヒトもイヌも、発症した場合の有効な治療法はありません。

有効な治療法がないからこそ

予防接種が重要なんですね!

世田谷区狂犬病定期予防接種について

世田谷区では毎年4月に、狂犬病定期予防接種💉を実施しています。(令和2年度は6月)

定められた期間に、会場に指定されている動物病院で接種をすると、即時で注射済表をお渡しすることができます。

世田谷区から届いた緑色の封筒と3750円をご用意いただき、当院にご予約のお電話☎をお願い致します。

混合ワクチンの接種とは、前後20日ほどあけていただきますようお願い致します。

午前中に接種して、午後はお家で飼い主様と過ごせる日に接種できると安心ですね😊🎵